癌や腫瘍は薬物療法や手術で摘出しても再発・転移することが多々あります。

患者の身体に大きな負担をかけて治療したのにこれでは水の泡です。

これは西洋医学にしたがい腫瘍を局所的に捉えて治療したことが一因となっています。

腫瘍だけを見て、腫瘍を取り除くことが病気の治療だと捉えているためです。

ですが再発するということは、腫瘍自体にこの病気の原因があるのではなく、腫瘍以外の要因が腫瘍の形成を誘発していると捉えるのが自然でしょう。

病気の原因は腫瘍ではない別のところにあるのです。

病気を治療するのではなく、病気の原因を治療して治癒へと導くのがホモトキシコロジーです。

「ホモトキシコロジー」とは?

ホモトキシコロジーは医学の発祥地でもあるドイツで生まれた自然療法の一つで、ドイツ人医師Dr. Reckewegが確立した疾患理論です。

ホモトキシコロジーでは、病気は生体にとって有害な毒素(ホモトキシン)によって引き起こされる考えます。

ホモトキシンはホルモンの過剰分泌や代謝産物や老廃物などの体の中で生成される内因性のものもあれば、環境汚染や化学物質などの体の外から体の中に進入する外因性のものもあります。

健康なうちは体の肝臓や腎臓、腸などのさまざまな排泄器官を通じて毒素が排出され健康が保たれるのですが、ストレスや環境的要因によって排泄機能が低下しホモトキシンが体内の細胞や組織に滞留すると、さまざまな症状や病気が誘起されるというのがホモトキシコロジーの基本的な考えです。

治療の基本は、ホモトキシコロジー剤を投与することで体に備わった防御系や自然治癒力を刺激し、ホモトキシンの解毒と排泄を促します。

ホモトキシコロジーが「西洋漢方」ともいわれる由縁は、大部分の成分が天然の植物や動物、鉱物から作られているためです。

ホモトキシコロジーによる治療に必要な薬剤を製造するために、Dr. Reckewegは自らHEEL社を設立し薬剤の製造を始めました。

現在、ホモトキシコロジーは世界50カ国以上において普及しています。

ホモトキシコロジーははじめは人間の医学として発展しましたが、その後動物の治療にも応用されドイツではすでに30年以上にわたって使われています。

ドイツではほぼ60%~70% の獣医師が、Traumeel (トラウメール)などの主要なホモトキシコロジー製剤を、現代医療の垣根を越えて治療に使用しています。

ホモトキシコロジーと酪農

EUでも、酪農動物の有機自然農法にホモトキシコロジーやフィトセラピーが利用され、薬局方において関連する法規制も定められています。

ホモトキシコロジーは効果が穏やかで、また従来の薬剤とは違い酪農動物に薬剤が残留する危険性がないという点が支持されています。

また服用量に関して、漢方薬は効果を得るのに多量が要されますが、ホモトキシコロジーは毎回の投薬量が1錠から数滴という少量で効果を発揮します。

このような理由で、飼主、獣医師、政府機関、さまざまなEU諸国がホモトキシコロジーに大きな関心を寄せています。

ホモトキシコロジーの特徴

「ホモトキシコロジー」は、アロパシーと同様に臨床試験を実施することが可能なため、その効果を科学的に検証することができます。

また、ホモトキシコロジーは現代医療と同じように症状、疾患から判断して処方することができます。

抗生物質などの現代医療の薬物に見られる副作用はほとんど見られず、動物と飼主の双方に安心して受け入れてもらうことができます。

 

☝ポイントその1  適応症に基づき使用できる

☝ポイントその2  動物に対する効果が基礎研究、臨床試験などにより実証済み

☝ポイントその3   忍容性が高い

☝ポイントその4   耐性に関しての問題がない

☝ポイントその5   薬物残留の危険性がない(EU法令 2377/90条項参照)

☝ポイントその6   特に変性疾患、慢性的に体調がすぐれない動物、高齢動物におすすめ

☝ポイントその7   免疫力を増強し、感染病の予防と治療に期待できる

☝ポイントその8   ステロイドなどの抗生物質や他薬剤との併用が可能

☝ポイントその9   多様な剤形が利用できる:錠剤、注射液、内服液、点鼻剤、軟膏、坐薬など

当院でもできます。興味のある方はご相談ください。
また日常の診察や治療と組み合わせてやることができます。